つらい不快症状改善のツボ-肩こり
肩こりのツボ 「手の三里」「風池」「肩井」「支正」「四とく」
●手の三里(てのさんり)/
▼ツボの位置:
手のひらを下に向け腕を曲げたときできる肘の横ジワの外端から指横幅3本分手首の方向にあるツボです。
▼押し方:
左右の腕を組むようにして、片方の親指で指圧する方の腕を抱えるようにして、スジに向かって※緩圧法で3~5分指圧してください。
●風池(ふうち)/
うなじの髪の毛の生え際のあたり。左右にあり、首のこりを感じるときはここを重点的にほぐしてみましょう。
(※「頭痛」の項参照)
●肩井(けんせい)/
同じ姿勢を続けていると筋肉が疲れてこわばってきます。これが典型的な肩こりで、肩の僧帽筋という筋肉の張りのため肩がこったように感じます。肩がこると自然に肩の中央付近にある肩井というツボに手がいきます。
ふだんなにげなく肩に手をあててもんでいる場所ですが、そのツボにしこりのような反応があらわれているでしょう。
肩井の『井』は井戸のことで、このツボの名前の由来は肩をめぐる気が湧きだす井戸からきています。位置が動きやすいツボなので、広い範囲を探ってみましょう。足裏の指のつけ根付近も併用してもみほぐすと効果的です。
▼ツボの位置:
背中側のクビの付け根のでっぱり(第7頸椎)から肩の端までのちょうど中間点で盛り上がった筋肉の頂点です。
▼押し方:
反対側の指先全体で押してもみほぐしてください。※緩圧法で3〜5分間
※緩圧法
1) 1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2) 1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3) 1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。
●支正(しせい) /
肩の後ろ側、肩甲骨から背骨のあたりにかけてこるタイプの肩こりに効果的なツボが支正です。
このような肩こりには腕にある支正のツボを指圧すると、症状が緩和します。この部分の肩こりは小腸経の気血の流れが順調でなくなるために起きます。
支正のツボを押すことによって小腸経と心経の流れが整い、肩の後ろにたまった熱が取れて楽になります。
▼ツボの位置:
手首の小指の突起(骨のでっぱり)から、骨に沿ってヒジのほうへたどっていくと、手首とひじの中間に、押すとひびきを感じるところがあります。ここが支正のツボです。
痛い肩と同じ腕のツボを押すと、肩と指の両方向に響く強い痛みを感じるでしょう。左右両方を押してください。
▼押し方:
手のひらを自分の体側に向けて、ヒジから先を曲げて、もう一方の手の親指で支正のツボを押します。押す角度は腕の面に対して直角に押しましょう。※断続圧法
※断続圧法
1) 1、2 と数えながら、浅くサッと圧を加えます。
2) 1、2、3、4、5 と数えるあいだ押し続けます。
3) 1、2 と数える間に、さっと力を抜き、指を皮膚から離します。
2、5、2 を3〜5分間くり返します。
効果が得られない場合は、温熱療法をお試しください。
●四とく(しとく)/
肩こりに効果的なツボです。
▼ツボの位置:
手の甲、中指の骨の線上をひじに向かってまっすぐ上まで伸ばして行きます。
手首からひじまでの距離を3分割し、ひじに近い方から3分の1の点がツボの位置です。
ひびきを感じるところを探して押してみましょう。※緩圧法
※緩圧法
1) 1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2) 1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3) 1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。