痛みを取り除くツボ-こむら返り
こむら返りのツボ「足の三里」「陽陵泉」「承山」
筋肉が疲れているときに「こむら返り」を経験する人は多いでしょう。
運動をして汗をかいた後に冷えたときや、水泳で水に浸かって冷えたときなど、「冷え」が引き金になって起きやすくなります。
こむら返りはヒザから下のふくらはぎに起きます。
睡眠中のこむら返りは腰のトラブルが原因で起こる場合もあります。
● 足の三里 (あしのさんり)/
すねまで痛む「こむら返り」はこのツボが効果的です。
「足の三里」は万能ツボと言われ、胃腸の働きを正常にします。神経衰弱や“足の疲れ”にも効果的なツボです。
▼ツボの位置:
ヒザの外側、骨の出っ張りの下のくぼみの中にあります。陽陵泉よりも下のくぼみです。
▼刺激法:
床に座り足を前に投げ出し、やや横すわりになって片方のひざを曲げ、ふくらはぎを両手のひらで包むようにまわし、両手の親指の腹を重ねてツボの上に当て、やや強めに押します。
● 陽陵泉 (ようりょうせん)/
ヒザの外側下の陽陵泉は、足の全体的な症状(疲れや痛み)に効果があります。
▼ツボの位置:
ヒザの外側下、骨が出っ張った下のくぼみが陽陵泉のツボです。
▼刺激法:
床に座り足を前に投げ出し、やや横すわりになって片方のひざを曲げ、両手の親指の腹をツボの上に重ねて押しましょう。
● 承山(しょうざん)/
足の三里、または陽陵泉のツボを指圧したあと、足のふくらはぎ中心部にあるツボ、承山(しょうざん)を併用して指圧すると、こむら返りが繰り返し起こりにくくなります。
「承山」は多くの症状を改善する万能ツボです。
▼ツボの位置:
アキレス腱の左右中央から上にまっすぐたどっていくと、ふくらはぎの盛り上がりにぶつかって止まります。盛り上がりの手前に承山のツボがあります。
▼押し方:
床に足を投げ出して座り、症状のある足を軽く曲げます。両手の親指を重ねてツボに当てます。他の指ですねを包むように抱え、承山のツボを断続圧法で、3〜5分、堅くなった筋肉がゆるむまで指圧してください。
※断続圧法
1) 1、2 と数えながら、浅くサッと圧を加えます。
2) 1、2、3、4、5 と数えるあいだ押し続けます。
3) 1、2 と数える間に、さっと力を抜き指を皮膚から離します。
2、5、2 を3〜5分間くり返します。