痛みを取り除くツボ-過敏性腸症候群

過敏性腸症候群を改善するツボ

 大腸兪(だいちょうゆ) /

おなかがゴロゴロいう不快感をやわらげます

過敏性腸症候群は、現代のストレス社会が生んだ病気ともいわれ、精神的ストレス、不安、緊張、環境の変化、精神的不安定が引きがねとなって、下痢と便秘を繰り返したり、腹部膨満感などのつらい不快症状をうったえます。

生真面目なタイプの人に多く見られます。精神的な緊張は背中の筋肉を緊張させ、腰部の筋肉までがこります。腰椎の筋肉のコリをほぐすことで、神経の緊張を穏やかにし、大腸の働きを正常に整えます。

大腸兪(だいちょうゆ)ツボ

ツボの位置:
背中の第4腰椎と第5腰椎の間にあるくぼみが大腸兪のツボです。

押し方:
くぼみに親指の腹を当て、体の中心に向かって押します。

毎晩寝る前に片手でひじをついて頭を支えながら、押してください。片側が終わったら、反対側も同じように押しましょう。

下痢の人は右のツボが、便秘がひどい人は左のツボがこっています。こっている側のツボを特に重点的に押してください。

緩圧法5-7-5数えながら指圧(図解あり)

※緩圧法
1)  1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2)  1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3)  1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。

その他、おなかが張る、鳴る、ふくれるなど消化器系の症状に効果があるツボとして、中脘(ちゅうかん)・関元(かんげん)・大巨(たいこ)・三陰交(さんいんこう)があります。症状に合わせてまず、大腸兪のツボを指圧し、背中の緊張を取ってから腹部のツボを指圧していきます。

三陰交(さんいんこう)くるぶしのツボ
中脘(ちゅうかん)関元(かんげん)ツボ
大巨(だいこ)ツボ 腹部膨満感 過敏性腸症候群

腹部膨満感のツボ 商丘(しょうきゅう)

食後、特に食べ過ぎた時などお腹が張ったように感じる時があります。このような症状は脾系の働きが低下して胃系に影響がおよんだために起こった不快症状です。

商丘のツボは脾系を活性化し便秘や腹部膨満感を解消します。

商丘(しょうきゅう)ツボ 腹部膨満感 便秘

ツボの位置:
足の甲の内側。もっとも内くるぶしに近いくぼみの中心にあります。

押し方:
左右を見て、どちらか一方が腫れているでしょう。押してみるとどちらか一方に強い反応があるはずです。その側を重点的に刺激します。反対の手の親指の腹をツボにあて、他の4本の指を足の裏側に回して3〜5分間、緩圧法で指圧します。

※緩圧法
1)  1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2)  1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3)  1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。