健康・美しさのツボ-手荒れ・肌荒れ

手荒れ・肌荒れのツボ:「中府」「手の五里」「下廉」「太谿」

ヒフがカサつく、ザラザラするなど、特に女性にとって秋冬の乾燥する季節は洗剤や水仕事で手荒れが気になりつらいものです。

新陳代謝を上げるために、まず最初に足裏のツボを刺激します。
皮膚をつかさどる肺は血液とともに酸素を末端まで運びます。次に腸のゾーンを刺激します。

こうして血行を促し、代謝を上げてからツボ押しすると効果的です。

足裏ゾーン 肺経 小腸 直腸 横行結腸


ここでは「中府」や「手の五里」のツボを紹介します。

その他、前腕の「下廉(げれん)」や足くるぶしにある「太谿(たいけい)」のツボも併用するなど、肌荒れ対策に有効なツボはたくさんあります。

中府(ちゅうふ)/

中府(ちゅうふ)手の五里(てのごり)ツボ 肌荒れ改善のツボ

ツボの位置:
鎖骨の下で、第2助骨の外側と肩の関節の間のくぼんだ位置にあります。ヒジを上にあげたとき鎖骨下と腕の付け根の間のくぼみに親指をあてて、ひびきがあるところをみつけましょう。

押し方:
あおむけに寝て鎖骨下のツボの位置に反対側手の親指を当て、肩をつかむようにして指圧します。または、中指の腹をあてて指圧します。
  自分で押すときは、片方ずつ押しますが、力が入らない場合は家のひとに両手で両肩をつかむようにして押してもらいましょう。

手の五里(てのごり)/

「手の五里」は大腸経のツボで、肺経の働きが低下すると密接な関係のある大腸経までもが影響を受けます。

大腸の経絡が乱れてくると肌荒れが起きます。 手の五里を指圧していくと肺経・大腸経、両方の気血の働きが高まり、肌荒れが改善するのです。

ツボの位置:
まず曲池を探します。ひじを曲げたときひじの外側に横ジワができるでしょう。横ジワの先端にあるくぼみが「曲池」です。そこから、指4本分上に上がったところが、手の五里です。

押し方:
親指の腹をツボにあてて、ほかの4本の指を腕をつかむようにまわし、5、7、5と数えながら指圧しましょう。左右のツボを押しましょう。

下廉(げれん)/

下簾(げれん)曲池(きょくち)ツボ 肌荒れ改善

前腕の「陽谿」と「曲池」の間にあるツボです。

手の五里と同じ方法で5、7、5と数えながら指圧します。

緩圧法5-7-5数えながら指圧(図解あり)

※緩圧法
1)  1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2)  1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3)  1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。

太谿(たいけい)/

 「太谿」は、内臓の状態を整え、栄養を体中に行き渡らせるのに効果的なツボです。

太谿(たいけい)ツボ 

ツボの位置:
内くるぶしの頂点からアキレス腱に向かって足底と平行になぞると大きなくぼみで指が止まるので、そこが「太谿」のツボです。

押し方:
指全体を使ってもみほぐしましょう。冷え性にも効果的な特効ツボです。
※<冷え性>の項参照。