つらい不快症状改善のツボ-尿失禁・尿漏れ

尿失禁・尿漏れ 改善のツボ「然谷(ねんこく)」「三陰交(さんいんこう)」

尿失禁・尿漏れのお悩みは30代、40代からの女性に多く見られます。立ち上がりに思わず腹圧がかかってしまったときや、くしゃみをしたはずみで・・・など、外出することに消極的になるなど、生活に不便を感じる方もいます。

治療法として泌尿器科や婦人科では骨盤内筋肉を鍛える体操をすすめます。症状が進行して尿がしたたり落ちるようであれば、専門医にかからなければなりません。しかし、軽い症状であればツボ指圧で改善と予防が期待できます。

東洋医学では肝系・腎系の気血が十分にめぐっていないために尿道や骨盤内の筋肉の働きが低下し尿失禁が起きると考えます。

尿道をコントロールしている肝系・腎系の働きを高める然谷(ねんこく)を指圧することで、尿失禁を改善しましょう。

 然谷(ねんこく) /

然谷(ねんこく)ツボ 尿失禁 頻尿

ツボの位置:
足のうちへりにあります。あぐらをかき内くるぶしの下にある骨を探し、足の裏の方へなぞっていくとくぼみがあります。くぼみの中央が然谷(ねんこく)のツボです。

押し方:
左右の然谷(ねんこく)のツボを目で見て、どちらかもりあがっている方のツボに痛みを感じるはずです。

親指の腹をツボに当て痛みの強い方のツボを重点的に指圧します。※緩圧法で3~5分間指圧してください。左右両方のツボを指圧してください。

 三陰交(さんいんこう) /

三陰交(さんいんこう)むくみ ツボ 尿失禁

尿漏れにも効く万能ツボです。

ツボの位置:
足の内側くるぶしから指4本くらい上、すねの骨の内側のくぼみにあります。

押し方:
もりあがっているツボに親指の腹を当て、※緩圧法で左右のツボに3~5分間指圧してください。

尿トラブル、その症状の種類は大きく分けて
(1)腹圧性尿失禁
(2)切迫性尿失禁
(3)反射性尿失禁
、の3つがあげられます。

  1.  「腹圧性尿失禁」は若い女性にも多く、骨盤亡いの筋肉が弱くなり膀胱を支える組織がゆるむことにより起きます。くしゃみや咳、大声で笑った拍子に尿漏れが主な症状です。
  2. 「切迫性尿失禁」は、突然激しい尿意に襲われ、あわててトイレに走っても間に合わずに漏れてしまうもので、脳の指令が膀胱にうまく伝わらないケースのほか、精神的ストレスが背景にある場合もあります。
  3.  「反射性尿失禁」は膀胱に尿がたまっても尿意がなく、そのまま反射的に漏れてしまう症状で、脊髄や神経系の障害が要因と考えられます。
緩圧法 5-7-5数えながら指圧(図解あり)

※緩圧法
1)  1、2、3、4、5 と数えながら、圧を加えます。
2)  1、2、3、4、5、6、7 と数えるあいだ深く押し続けます。
3)  1、2、3、4、5 と数える間に、力を抜き指は皮膚から離しません。
5、7、5 を3〜5分間くり返します。

尿トラブル ひとくち MEMO

女性は特に更年期を迎えるころに、男性の場合は初老のころから尿トラブルが起きやすく、頻尿も気になり始めます。

脾(胃腸)が弱くなると、栄養分の吸収がおとろえ、内臓も下垂して、膀胱や尿道が圧迫されて失禁しやすくなります。

寒くなると尿漏れしやすくなるのが、「陽虚」タイプで、下腹部の冷え、関節痛などの症状を伴います。

漢方(「恵命我神散(ケイメイガシンサン」)「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」)などで身体を温め、胃腸の働きをよくすることで、不快な症状を改善します。

  日頃から、筋力のおとろえや運動不足が気になる方には、太極拳や気功もおすすめです。

ゆったりした呼吸法と運動で、確実に心身のバランスを整えていきますので、高齢になってからも長く続けられます。続けているうちに、気がついたら尿失禁が治っていたという人も・・・。

 尿失禁・尿トラブルの改善<冷え対策>におすすめの食品

次に、尿漏れ改善に効果的な食品をご紹介しましょう。冷え対策によい食品として、ショウガ、ネギ、シナモン、根菜類がおすすめです。老化を防ぐ松の実やクコの実、黒ゴマ、黒豆、クルミ、ギンナン、カボチャの種などもよいでしょう。また、脾を元気にする食物、ヤマイモ、大豆、ハスの実、ウナギなど意識的に摂取するとよいでしょう。

冷え対策の食品 生姜 ネギ シナモン 根菜類

ごぼう茶/生姜茶/玉葱スープ